ライフキャリアとは

 

キャリアとは

「キャリア」は、Careerの日本語訳としては「経歴」です。
キャリアパス、さらに、キャリアプラン・キャリアマップ作成などにおける「キャリア」は、「経歴」と考えてもよいかと思いますが、それはこれまで、「キャリア」は企業内にフォーカスしたものであったから成り立っていたものと感じます。

しかし今や、一つの企業で定年まで働くことはまれになり、独立起業するという人も増えている中、単に「経歴」というとらえ方では事足りなくなっています。

中央教育審議会が、平成23年1月にまとめた「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)」に、まさにキャリア教育についての提言が書かれていますが、その中に、「キャリアの意味するところ」は、「人が生涯の中で様々な役割を果たす過程で、自らの役割の価値や自分と役割との関係を見出していく連なりや積み重ねである。」と、されています。

提言では、このあと学校教育におけるキャリア教育のあり方が、述べられていますが、この意味するところは、学校教育だけでなく、非常に本質的なところを突いたものと考えられます。

すべての人は、社会的存在意義があります。すべての人には社会的な役割があるということです。それを全うすることが、それぞれの人の人生であり、人生はそれらを全うするためにある、ともいえます。

まずは、自分のそれは何かという発見が必要ですが、それを発見することがキャリアの一つのステップであり、それを全うするためにスキルを身につけ実践していくステージがあります。


ライフキャリアとは

社会的な役割を全うするのは、必ずしも、企業内でのキャリアのゴールとは一致しないでしょう。定年までに全うするべきかどうかもわかりません。つまり、社会的な役割は、生涯かけて達成するものであり、いわゆるその人の「ミッション」です。

だとすると、キャリアは、企業で働く「ビジネスキャリア」だけでは事足りないことがわかります。仕事をしているビジネスアワーだけで達成できるものでもないかも知れません。

社会的な役割は、仕事を通してそれらを全うすることとなりますが、ここでいう「仕事」は、日々、そして生涯かけてする仕事であり、それらは、ビジネスキャリアを包含した「ライフキャリア」なのです。

ライフキャリアは、老後を考えることや、定年後の生涯学習を考えること、あるいはワークライフバランスを考えることと定義されている場合もありますが、それとは違います。
とらえ方はいろいろあってよいと思いますが、それらだけでは社会的な役割を一時期的や断片的にしか考えられません。

ライフキャリアを考え、見据えることは、社会的な役割を全うするためであり、それによって、毎日イキイキと生き、悩みなく人生を豊かに生きることができるようになります。

ライフキャリアは、社会人としてデビューした時点から、一生を終えるまで、人として何をめざし、社会の一員として何をなすのか、それらを見据えたキャリアのことです。

ライフキャリアは、仕事と生活を分けることをせず、仕事と生活を調和させ融合させた「ワークxライフ インテグレーション」によって、実現させることができます。

初めて社会人になり、最初にする仕事から、転職、起業、セカンドキャリアなどを考える際にも、ライフキャリアビジョンを先に描いておければ、悩みもなく、選択や決断が容易になります。

 

ライフキャリアデザイン

ライフキャリアは、「やりたいこと」「やれること」「やるべきことを明確にすることによってしっかり描きあげることができます。天職やライフワークだと思える仕事に出合えることもありますが、本当に一生そう思えているようであれば、それは素晴らしいことです。ただ、その多くは一時的で、変わってしまうものです。

ライフキャリアデザインは、今や目先のためではなく、一生涯のキャリアデザインであることが重要です。

人生100年時代働き方改革時代、これらの考え方はますます重要となってきます

20代はライフキャリアをデザインするための時期です。30代でそれらを検証し、40代以降ではそれらを実践する時期です。
もちろん、30代40代50代でも、それまでにライフキャリアをデザインできていなくても手遅れではありません。できるだけ早い時期にデザインすることが求められます。

30代後半からは、「社会還元フェーズ」に入ります。自分のライフキャリアを見据えて、毎日を生きることが大事になります。